2012年 07月 21日
バーン=ジョーンズ展 〜装飾と象徴〜 |
画像©The Bouquet
http://the-bouquet.jp
どしゃ降りの中、丸の内まで、打ち合わせに行きました。
打ち合わせは、スムーズに終了。 そのまま、三菱一号館美術館へ。
人もまばらな、雨の美術館。
一人で心ゆくまで眺めます。
「物語の世界を描いた、英国絵画の巨匠
エドワード バーン=ジョーンズ展 ー装飾と象徴ー」
そう、オックスフォード大学で生涯の友、ウィリアム・モリスと出会い、アーツ・アンド・クラフツ運動の起点となる共同事業を創始し、ヴィクトリア朝絵画の頂点をきわめた画家 バーン=ジョーンズです。
ギリシャ神話や寓話をモチーフにした絵画たち。総勢約80点!
代表作の「眠り姫」は、みんな寝てるのに、さすがの迫力。
色濃いメッセージの「運命の車輪」
みごとな巨大タペストリ「東方の三博士の礼拝」
躍動感溢れる「メドゥーサの死」
バーン=ジョーンズが描いた聖ゲオルギウスの捕まえた龍は、意外と小さなワニサイズ!(笑)
肉体にはリアリティーがありながらも、画風は詩的であくまで優美。
植物などの自然の細かい描写と色使いは、ウィリアム モリスのデザインを思い出させる。
ウィリアムモリスの叙事詩「地上の楽園」につくはずだったバーン=ジョーンズの挿絵。
実現しなかったのには、他にも、たくさんの理由があったようだけど、
「挿絵と文字をしっくりさせることができなかったから」
このこだわりが断然一番好き。
美術館は、カチンコチンに凍りそうなほど寒かったけど、見応えたっぷり。
レンガの建物の外の緑も、雨に濡れて鮮やかでした。
時間がゆっくりと刻まれていくようでした。
by maco1031pt
| 2012-07-21 00:21
| The Art of Living